【3】ビターエンダー「クラシック皆勤賞」

師「本当にこれだけ変わる馬も珍しい。」
出資馬第1号となるビターエンダーは、
前年にてクラシックで大活躍をみせた
エポカドーロ先輩と同じく、ユニオンの
先行募集馬である。一方で「本当に良く
なるのは古馬になってから」だとも言わ
れていたために、クラシック戦線に乗る
かと言うとおそらく疑問視されていた。
しかし、共同通信杯の舞台でミナリクJ
は大逃げの奇策に出て、ハナ差の2着を
確保してしまい、皐月賞出走を果たす。
皐月賞は荒れ馬場での大外をひかされ、
14着の凡走に終わるも、最終チャンス
のプリンシパルSで、後のG1馬である
ポタジェやウシュバテソーロを下して、
念願のダービー出走を果たす。本番では
痛恨の躓きで10着に終わり、レース後の
骨折判明が追い打ちをかけるも、菊花賞
には間に合ってしまって、結局のところ
クラシック皆勤をも果たしてしまった。
しかし無理を重ねたビターエンダーは、
次走・白富士Sの後、種子骨骨折により
長期療養に突入してしまう。クラシック
挑戦は果たして正しかったのかどうか。
色々な意見はあろうが、ビターエンダー
は幸い復帰できた。あと1つを勝って、
やっぱり「屈しない人」だったと周囲を
感動させて欲しい。